皆さんはポルノ動画、エロ動画を観ることの身体への悪影響について気になっていないでしょうか。
今回は、エロ動画を見ることによる精神や身体面への悪影響について論文等を参考に解説していきます。
ポルノの依存度は薬物に匹敵するくらいなど興味深い内容を盛り込みました。
ポルノ視聴による悪影響について知っておきたい方は必見です。
ポルノ視聴が身体に及ぼす悪影響
ポルノ依存に陥る
まずポルノによる悪影響のひとつとして、依存してしまう事が挙げられます。
依存症とは、厚生労働省によると、やめたくてもやめられない状態を指し、
そのように歯止めが利かなくなると、学業成績が下がるなど、自分や周りの生活に悪影響を及ぼす危険性があります。
依存症の例としては、時間の無駄だと分かっていてもゲームがやめられない、健康にリスクがあると分かっているのにタバコを止められないなどです。
薬物と同様の脳内反応
どうしてポルノに依存してしまうのでしょうか
なんと研究によるとポルノは、コカインや覚せい剤といった薬物と同じ脳の神経回路を乗っ取るからなのです。
脳にはおいしいご飯を食べたりしたときの快感を脳の報酬回路によって制御しています。
そして薬物はこの報酬回路の神経細胞を活性化させることによって快感を起こさせています。
これと同じことが、ポルノ動画視聴のような性行動によって起こることが分かっているのです。
またポルノ視聴をする際はオナニーによって射精されると思います。
研究では、こうしたオーガズムによる脳への影響はなんとモルヒネによるものと同様であることが確認されています。
簡単に説明します。
オーガズムの際の脳では、快楽感情を引き起こすエンドルフィンなどの神経伝達物質を分泌されます。
そして、この快楽物質は「また、快楽が得られるかもしれない」という期待のホルモン「ドーパミン」を、同じような状況でより分泌するように脳の神経回路を変えてしまいます。
つまり、ポルノ動画視聴によるオーガズムでの快楽を記憶するようになるのです。
そのため、薬物中毒者と同様にどんどんポルノ動画にのめりこんでいってしまうのです。
また、その際、ドーパミン受容体ではドーパミンを抑制するはたらきを持つCREBと呼ばれる物質も同様に放出します。
そのため、同じ快感を得るためには、より大きな刺激が必要になります。
なので、どんどんポルノの内容が過激になったり、観る量も増えていってしまうのです。
気分への悪影響
また、ポルノ動画の過度な視聴によって、不安やうつといった気分にも影響を与える危険性があります。
先ほど、ドーパミンの過度な分泌は、それを抑制するための物質の分泌も促してしまい
同じ快感を得るためには刺激を増やす必要があるということを説明しました。
これによって、ドーパミンに対する反応が弱まり、不安やモチベーションの減退、集中力の低下が引き起こされてしまうのです。
実際1031人の男女の学生に対して行われた研究によると、過度なポルノ視聴が鬱、不安、ストレスのレベルに有意に影響していることが分かりました。
精神に与える影響は道徳観による?
また、アメリカ人のポルノグラフィーの使用とうつ病の関係について調べた研究では、
ポルノを見ることは常に不道徳であると信じているが、それでも見てしまうアメリカ人男性は
そうした信条を持たない人と比べて、抑うつ症状を経験する可能性が高いことが明らかになりました。
つまり、道徳的にポルノ視聴は良くないと思っている人は「見るべきではないのに見てしまった」という自責的な感情が抑うつ状態を引き起こしているというのです。
しかし、道徳的に問題ないと思っている男性にとっては、高頻度のポルノ視聴が抑うつ状態を予測するということも分かりました。
また、287名の男女を対象に行われた調査でも、過去30日間のポルノ使用は道徳的でないと判断した場合に、不安や抑うつと正の相関関係があることが分かりました。
このように、ポルノの視聴による精神面への悪影響は、道徳観に左右されることが分かっています。
まとめ
今回はポルノ動画の視聴による身体への悪影響について論文をもとに解説しました。
今回の内容をまとめると
ポルノは依存症を引き起こしやすく、その理由として
- ポルノは薬物と同様の依存の仕組みを持つ
- ポルノの内容や視聴頻度はエスカレートしやすい
ことを説明しました。
また、ポルノが精神に与える影響について
- 過度なポルノ視聴は不安、鬱、ストレスに有意に相関
しており、
その理由としてポルノ視聴が自分の道徳観と一致しないことで起きていることが分かりました。
ただし、道徳観と一致していても過度なポルノ視聴は抑うつ状態を起こすという研究結果もありました。
個人的には、以上のことから
- ポルノにのめりこみすぎないように注意する
- 見てしまっても自分を責めない
ようにすれば身体への悪影響は抑えられると思いました。
今回の記事が健康的な性生活のきっかけになれば幸いです。
今回の記事を書くにあたって下の本がとても参考になりました。
ポルノ依存症に陥ってしまう原因やオナ禁による効果などをもっと知りたいという方におすすめです。
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